グンテ ありがとう。
何らかの理由で、自分で食事を撮ることが出来なくなってしまったフェレットには、強制的に餌を与えるしかありません。
これを強制給餌と言い、フェレット本人も、吐き気などの不快と闘いながら、薬を飲んだり、生きていくための栄養を取りいれなければならなく、処置す方も、嫌がるフェレットを看ていると辛く苦しい思いをする事でしょう。
それでも、少しでも長く一緒に居たいと思い、フェレットが生きていく為のサポートとして彼方が頑張れるように、1年間シリンジでの強制給餌で、闘病したフェレットと私の経験から、出来るだけ詳しく強制給餌に、必要な知識と方法をお伝えします。
そして、彼方と、フェレットとのこれからの生活に少しでも、お役に立てればと心から願います。
強制給餌
強制給餌には、ダックスープというフェレット専用の流動食を用意する必要があります。
これは治療食や病気回復時の食事方法としても消化・栄養面から フェレットの為の方法です。
作り方を覚えておくといざという時 必ず役に立つので、一見しておいてください。
ダックスープは、消化にも良いので フェレットが自力で舐めたりして、飲んでくれるのなら、そのまま、お皿に入れて与えればいいのですが、治療食の場合は、うちの子のように、自力で食べる事が出来ない場合が多いので、その場合は、与える量と回数・方法に注意しながら、その子の食事をサポートしなければいけません。
この時、強制給餌に使う道具は、シリンジになります。(針の付いていない注射器です)
こちらはサイズと注入口の広さがフェレットに、おすすめです。
ゴムの部分が、すぐに劣化してしまい ピストンを押す時、力が必要になるので、消耗品として、まとめ買いしておくといいです。
シリンジを使った 給餌方法
フェレットの体調や体重によって、給餌する時間と量は変わりますが、うちの子は、IBDとインスリノーマを併発していて、極度の食欲不振となり、自力で食事を撮ることが、なくなったので、シリンジによる、強制給餌にしました。
ここでは実際に私が、うちの子に、行ったサポート方法になります。
うちの子情報(参考にしてください)
マーシャルフェレット・ブラックセーブル
発病前体重1300g→発病時870g(強制給餌時期1050~1100g)
4歳で、IBD・インスリノーマ発病
強制給餌期間(2018年4月~2019年5月)
インスリノーマや副腎腫瘍などフェレットが、かかりやすい病気と併発しやすいIBDについても詳しく紹介してるブログは、こちら↓
フェレットが病気になってから、給餌をはじめようとしたら、フェレットへの負担も増え、慣れない味にも、苦戦するようなので、普段から、ダックスープを、おやつとして、与えて、味に慣れさせておくのも良いです。
また、治療目的だけでなく、体の小さい子の為の栄養補給にもいいですし、柔らかいダックスープは消化もいいので、幼少期に起こりがちな脱腸になりにくいので 本当にお勧めです。
時間と量
うちの子の場合、1年間 シリンジでのみの食事だったので、4~6時間おきに、ダックスープを20ミリづつ与えました。
うちの子は、IBDも併発していたので、吐き気と嘔吐があり、あまり多くの量を与える事はできなかったので、時間と量は、守っていました。
また、水分は、ダックスープで十分、摂取できているので、本人の好きに、与えていると、下痢をしてしまう事が多かったので、人用の経口補水飲料のOS-1を50ミリずつ食事の後にあたえていました。
獣医にポカリスエットも進められましたが、糖分の事も配慮してこちらに変更していました。
水分補給と食事の管理を徹底してあげる事が、フェレットと一緒に過ごす時間が少しでも増やせる事なので、1日も休むことなく、サポートしてあげてください。
彼方が、シリンジでの強制給餌に慣れてくると、フェレットも安心して落ち着いて食事を撮ってくれるようになり、なかには、甘えて、彼方から給餌してもらわないと、食べなくなる子もいます。
実際に、うちの子も調子がいい時は、自分で少しづつでも、カリカリフードを食べれることもあったのですが、私がそばに居る時は、ダックスープが出来るのを待っていました。
ダックスープでの給餌になっても、いちを これまでのように、カリカリフードを、お皿に少し入れておくのも、お勧めします。
与え方
まず、ダックスープをシリンジの先から、吸い込むように入れてください。
これは、シリンジの後ろから入れると、まだ 固形として残ってる部分がフェレットへの給餌の時、シリンジの先に詰まっている物が、勢いよく噴射してしまい、フェレットの負担になってしまう事を防ぐため、シリンジの先から、確実に通りぬけることが出来るように、食物などが溶けている事を確認しながら、シリンジの先から、吸いあげて入れてください。
フェレットを膝にのせ、彼方の股にフェレットの体をはさむ等して、フェレットの体を保定したら、頭を片手でおさえ、片手でシリンジを持ちフェレットの口の横から、牙の後ろ側にシリンジの先を入れゆっくりとシリンジのピストンを押しながら、ダックスープを流し込んでください。
ダックスープ
ダックスープの作り方と材料は、いろいろありますが、与えるフェレットにあった、その子の為のダックスープを作る必要があります。
ここでは、1年間、いろいろ試してみて、たどり着いた作り方と材料です。
今、彼方のそばにいるフェレットが負担なく、好んでたべたり、飲んだりしてくれるように、何度も作り直してチャレンジして、その子の好みの味と固さを作ってあげるのが1番です。
材料
材料は、いろいろ試しましたが、基本はコレです。
普段のカリカリフード 100g(なるべく安心できる国産を使用してください。)
アイソカル 1パック=栄養価が高く、小量でバランスよく栄養がとれます。
作り方
①ドライフードを同量の水でふやかす=フードによって水の量と時間を調整してください。
②ふやかしたフードとパックのアイソカルをミキサーにかけます。
この時、さらさらに水ぽっくするのでなく、どろっとした感じにしておきます。
出来上がった物を製氷機に流し込んで冷凍保存して、その都度、解答して固いようでしたら、ぬるま湯を足してください。
解凍して食べ残した分は、その都度、捨ててください。
作り置きは必ず、冷凍保存してください。
薬の混ぜ方
味に敏感な子だと、薬を混ぜた時は、暴れて嫌がったりするかもしれませんが、薬も飲んでもらわないと治療できないので、つらいでしょうが、とにかく確実に、口の中に入れれるよう、彼方自身がコツを覚えてください。
うちの子は本当に、好き嫌いが激しく、多くのフェレットが好きであろう、バイトチューブも一切、嫌がって、なめませんでした。
ダックスープでなくとも、好んで、バイトチューブを舐めてくれる子には、バイトに薬を混ぜてください。
薬が錠剤やカプセルなら、まずは、擦り鉢で粉にして、少しのぬるま湯でといてから、固めに作ったダックスープにまぜ、シリンジに、ダックスープを吸い上げる時、ダックスープっ→薬入り→ダックスープの順で入れて、与えてください。
出来上がったダックスープを、少しずつ、スプーンなどでフェレットに舐めさせてみて、その子の好みの味や固さになるようにしてください。
この時、ヤギミルクやフェレット用のパウダーミルクを混ぜてあげるのもおすすめです。
まとめ
体の小さいフェレットの強制給餌による食事のサポートは、一回に与えられる量の面から、彼方の時間的拘束や、ダックスープの用意それに、何より闘病するフェレットを看ていく精神的な彼方の負担は大きなものである事は、私にも痛いほどわかります。
でも、彼方が辛くても、大変でも、フェレットがシリンジでの給餌を嫌がっても、その方法でしか、その子との一緒に居られる時間を増やす事が、できないのなら、とにかく、彼方が、頑張ってください。
動物に対する、強制給餌には賛否両論あります。
でも、きっと辛くて、きつくても、彼方のサポートで、フェレットが生きて、彼方との一緒の時間が増えるなら、その時の中に、苦しいばかりでない、穏やかな時間は必ずあるのです。
私もシリンジでの強制給餌をはじめたときは、嫌がるフェレットを看て、虐待ではないのかと。自問自答しながら、苦しい思いをしました。
でも、それでも1年、確実にうちの子との一緒に居られる時間は増え、その中で思い出も増やせました。
今そばに居る、フェレットちゃんを抱きしめ、ゆっくりと考えてください。
そして、心が決まったら、自分を信じて、フェレットちゃんと、共に、頑張ってください。
自分で、ご飯を食べれなくなったフェレットを前にした時、安楽死を考える人もいるかもしれません。
私には、何が正解なのかは、わかりませんが、生きようとするフェレットの時間を奪う事も、また、苦しむ時間を増やしてしまうもの、親であるあなたしだいです。
どちらに決めても彼方が決める事は、フェレットは、受け入れてくれます。
どうぞ、あなたと、大切なフェレットとの生活が穏やかでりますように、心から、願います。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。