ペットショップの小動物コーナーでよく聞こえてくる声ですね。
フェレットとの暮らしを20年間していた経験から、しつけの仕方というより、フェレットと一緒に快適に暮らすために、フェレットに覚えてもらう事の教え方を詳しく具体的に、ご紹介します。
これを読んで、癒しと愛情にあふれた フェレットとの素敵な暮らしをしてください。
はじめに
お迎えしたばかりのフェレットは、とても小さく可愛いので、抱きたくなるし、時々、ベビー鳴きといって大きな声で鳴く子もいるので、ゲージに閉じ込めると可愛そうに思えて、ついついゲージから出したくなりますが、とにかく、心を鬼にして、初めのうちは、ゲージに慣れさせるためと、まだ慣れていない部屋での事故を防ぐため、ゲージにいれて、見守ってあげる程度にしてください。
フェレットは、学習能力がとても高くトレーニングすることで、フェレットも、一緒に暮らしていく彼方も、とても快適に、いい関係で過ごせますよ。
ここでは、そのために最低でもフェレットに覚えてもらう事をまとめてみました。
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トイレの場所
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噛み癖をなくす
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名前を覚える
それでは、順を追って詳しく説明します。
トイレの場所
フェレットにトイレの場所を覚えてもらう事は、衛生面からも、とても大切なことです。
始めは失敗して、掃除するのも大変で、中には、なかなか覚えてもらえない子もいて、イライラするかもしれませんが、人間だって初めから、自分でトイレに行けたわけでは無いですよね。
彼方も母親の愛情と根気のおかげで、トイレを覚える事ができたんですから、可愛い我が子だと思って、フェレットにトイレを教えてあげましょう。
フェレットは、排泄したくなると後ずさりをして、腰が当たったところで止まり、排泄するという習性がありますので、それを利用して教えます。
お迎えしてから、よ~く観察していると「そろそろ、やるな」というのがわかりますよ。
フェレットは、トイレの場所が決まると、そこでしかしなくなるので本当に一度覚えてもらうと楽です。
まず、ゲージの角、全てにペットシートを敷いて糞を取ってください。
糞をした場所のシートを専用のトイレに置き換えてください。
トイレの中にトイレ砂を入れるのですが、はじめは、砂で、遊んだり、食べたりする子もいるので、フェレット専用の安全な砂を少しだけ入れて、その上に糞をのせて匂いを付けてください。
専用トイレの中にペットシートを敷くのもいいです。
ゲージの中でトイレの場所が決まったら、他の角のシートを取り除いてください。
始めは失敗すると思いますが、失敗したら、綺麗にふいて、匂いが残らないように掃除してください。
何回も同じ場所に失敗するようなら、そちらの方が、フェレットがトイレの場所にしたいのかもしれないもで、トイレの配置を変えてください。
始めは、ゲージの中でフェレットが、自分でお気に入りの角を見つけてくれまで、あっちこっちの角で失敗してしまいますが、一番、多くの回数、使う場所がトイレの場所となります。
フェレットにお勧めの専用トイレと砂↓
それからはネコ用のトイレ砂に変更しました。
お迎えしたばかりのフェレットが、トイレの砂で遊んだり、食べたりしてしまう事は、よくあることなんですが、お腹が、すいていたり、遊び方が足りなかったり、ストレスからかも知れないのいので、よく観察して、原因を見つけてあげてください。
糞のついた砂で遊んだり食べたりすることは、衛生的にもよくないので、とにかくトイレを覚えるまで、こまめに、掃除をしてください。
噛み癖をなくす
噛み癖がある子は一緒に暮していくうえで大きな障害となって、時には飼い主がフェレットを手放す理由になるほど深刻な問題です。
お迎えしたら、必ず、取り組まなければいけません。
お迎えしたばかりのフェレットは、慣れない環境のせいと、人との生活のルールを知らない事で、ストレスで噛んでしまう事の方が多いです。
ペットショップで、「○○産まれのフェレットだから、噛み癖はないですよ」と言われてたのに、お迎えしてみたら、噛みつかれた事もあります。
これは、やはり、慣れない環境のせいなので、ペットショップで何を言われても、噛み癖をなくすのは、彼方自身の役目だと思ってください。
未だ、何も知らないフェレットが噛みついてきた時、私たちの対応で、噛んでいいのか?いけないのか?を判断して習慣とします。
噛みつく事を 間違って楽しい事だと思ってしまった子が、噛み癖になります。
噛み癖には一貫した態度で対応してください。
フェレットにとって、噛みつくという行為に良い時と悪い時があっては、混乱してしまうので、小さい時の甘噛みだからとか、痛くないからと、わざと手を噛ませるのはやめてください。
イタチ科であるフェレットには、小さくてもしっかり、鋭い牙があります。
それで噛まれると流血もしますし、とても痛いです。
人の指に噛みつくことも噛み癖ですが、、部屋の電気コードやソファーなど、を噛むのも噛み癖です。
噛み癖は早い時期に直しておかないと大きくなってからでは、なかなか治りません。
噛み癖をしつけてる時に決して名前を呼んで叱らないでください。
名前を呼ばれる→いいことが起きる
「こらっ!」一喝される→嫌な事が起きる
フェレットに、このルーティーンを覚えてもらえば、自分から嫌な事になることをしなくなります。
指をかまれたら
指をかまれたら、「こらっ」と大きな声で一喝そして、フェレットの体を拘束してください。(保定する)
フェレットは、動きを封じられるのが、とても嫌です。
体罰などで痛みを与えるのでなく、動きを封じて、嫌な事が起こる事をおしえてください。
鼻を指ではじくといいとか言う人もいますが、フェレットに体罰を与える事は絶対によくないです。
鼻に、でこピンでも、小さなフェレットに大けがをさせてしまうので絶対にやめてください。
正しくフェレットの体を拘束する事と、彼方の声のトーンで「いけない事をした」と理解します。
噛まれたら、痛いので大騒ぎしたくなる気持ちも分かりますが、ぐっと、こらえて、噛まれた指をぐっと押し込むと「おえっ」と、口を開けますから、指をぬいてください。
大騒ぎすると遊んでもらってると勘違いしてまた、喜んで噛んできます。
噛みつかれたら、その時、その都度、叱ってください。
電気コード・クッションなど噛んだら
電気コードやクッションなどにフェレットが噛みつくことは、誤飲や、感電の事故につながり、とても危険です。
見つけたら、やはり、しっかり叱ってください。
市販のしつけスプレーがあるのでそれを利用するのも効果的です。
フェレットの保定の仕方
フェレットの首の後ろの皮膚を、がっつりと掴んで持ち上げると、フェレットの動きを封じる事ができます。
子猫を運ぶ親猫が、噛んで持つ場所と言ったら、わかりやすいですかね。
獣医も診察の時は、この掴みかたでフェレットを持ち上げます。
フェレットの動きを封じるだけでフェレット事態に何の支障もないので、安心して、思い切って、がっつり掴みあげてください。
この掴み方は、彼方がマスターしておくと、ツメを切ったり、しつけする時にも本当に役に立つので、頑張って、マスターしておく事をおすすめします。
名前を覚える
名前はフェレットが覚えやすいように短くてはっきり発音できる名前をつけてあげましょう。
一度、決めた名前は替える事の無いようにしてください。
名前を覚えてもらうと、呼ぶと駆け寄ってきてくれたり、放牧中、姿が見えなくなっても名前を呼ぶことで、身柄確保が簡単にできます。
名前を決めたら明るい声で元気よく読んであげましょう。
フードを上げる時や、フェレットの好きなおやつをあげる時、名前を呼んでから、与えるのが効果的です。
遊んであげる時も名前を呼んであげましょう。
フェレットが自分で「名前を呼ばれたら、いいことが起きるんだ」と思ってくれるようになると、別に、ご褒美のおやつが、もらえなくても、名前を呼ぶだけで、駆け寄ってきてくれます。
おもちゃの「ピー・ピー」という音を聞くと駆け寄ってくるフェレットがいますよね。
フェレットが、そのおもちゃで沢山遊んで、その音がすると楽しい事が起きると、ちゃんと分かっているからなんです。
まとめ
お迎えしたばかりの小さくて可愛いフェレットですが、彼方の対応の仕方で、これからの暮らしが変わります。
お互いが、楽しく快適に良きパートナーとなるように、フェレットのお母さんになったつもりで、頑張って、いいことと、悪いことをおしえてあげてください。
フェレットは、とても賢いです。
トレーニング中は、上手くいかなくてイライラするかもしれません。
でも、彼方が寛大な気持ちで、あせらず、その子が分かってくれるまで、ゆっくりと丁寧に教えていけばきっと、あなたの言ってる事を理解してくれます。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。