羊毛フェルト

本当は教えたくない!羊毛フェルトのふわふわポメラニアンの作り方(上級者向け植毛作品)

羊毛フェルト制作に慣れてくると作りたくなるのが、やはり本物の動物の様に毛が生えて見える植毛作品ではないでしょうか。

今日は私がオークション出品専用に制作している羊毛フェルト作品の中でも平均23000円で落札されているポメラニアンの作り方をご紹介いたします。

作品に実際に使用した羊毛フェルトのカラーNO.手順もご紹介しますので、是非あなたの可愛いポメラニアンを作る参考にしてください。

作品の一部に骨格としてワイヤーを入れたり、作品全体にぎっしり羊毛フェルトを植毛したりする技法が必要となりますので上級者向けとさせていただいてます。

羊毛フェルトでポメラニアンを作ろう

わたわたさん
わたわたさん
  ふわふわで可愛い手乗りサイズの真っ白なポメラニアンを作りましょう。

手乗りサイズと言っても毛量もボリュームがあり作品の高さ(床~頭)も18㎝あるので存在感あるサイズですよ。

この作品は全体に白色の羊毛フェルトを植毛するのですが、材料に別メーカーの同じ白色をご用意されても質感によっては植毛しにくい場合やできあがりのイメージがかわりますので、できましたら白色の羊毛フェルトに関しましては表記する材料をご用意ください。

材料

画像のポメラニアンを制作するのに実際に使用した材料のご紹介をします。

道具

わたわたさん
わたわたさん
  使った道具をご紹介してますが普段使いの代用でいいので用意してください。
  • *ハサミ(糸切りハサミのような小さなハサミ)
  • *ニードル針
  • *下敷き用スポンジ
  • *接着剤(乾くと透明になるもの)
  • *縫い糸
  • *縫い針
  • *千枚通し(きり)

作り方

  1. 頭・胴の土台を作る
  2. 顔をつくる
  3. 頭と胴を合体させる
  4. 手・足・尻尾のパーツをつくる
  5. 足を胴につける
  6. 手を胴につける
  7. 全身に植毛する
  8. 尻尾を胴につける
  9. 完成

 

①頭と胴の土台をつくる

頭はニードル綿(310)を直径5cmの丸になるように刺し固めます。 胴はニードル綿(310)を長さ10cm厚み5cmの楕円になるように刺し固めます。
わたわたさん
わたわたさん
  頭はしっかり刺し固めておきましょう。

胴は後からポーズを付けるのでやわらかくても大丈夫です。

②顔をつくる

頭になる方にボタン目玉を縫い付けメリノウール(9)で鼻の位置に印を作り鼻下にナチュラルブレンド(806)で影を作ります。

 

頭部は真ん丸の方が出来上がりが潰れた頭にならないのでしっかり丸く刺し固めておきましょう。
メリノウール(1)で耳の形となるようシート状に形成して内側にメリノウール(36)で色付けして耳を作り画像のように頭に刺し付けます。
わたわたさん
わたわたさん
  さぁ~いよいよ植毛しますよ。

頭の耳より前側つまり顔にメリノウール(1)を植毛していきます。

メリノウール(1)を4cmにカットしたものを薄く広げて耳の間に広げて乗せメリノウールの長さの半分のところを差し込んでいき、毛の流れの方向に指で折り、その根元を差し込みます。
この作業を隙間ができないように繰り返してください。
わたわたさん
わたわたさん
  これが植毛です。

今回は作品をふわふわにしたいので毛にボリュームが出る植毛技法にしました。

 

顔の外側から鼻部に向かって植毛していき放射状に広がるように毛の流れをつけていきます。

 

鼻以外の顔の部分に植毛が済んだら顔の中心から糸切りハサミなどの小さなハサミで少しづつ余分な長さの部分をカットしていきます。鼻部分はメリノウール(1)で色付けしてください。

 

メリノウール(9)を指で細く糸状にして刺しこみながら口を書きます。

 

口と同じ要領でボタン目の周りに目ぶちを作ります。

 

わたわたさん
わたわたさん
私はパフウール(ライトマスタード)で画像の様に影を書き表情をつくってみました。

自分好みの、お顔にしてあげてくださいね。 

鼻を樹脂粘土で作りつけます。

 

③頭と胴を合体させる

わたわたさん
わたわたさん
  この段階で好きな表情の顔を作ってると後の作業が楽しいですよ。
10cmにカットしたワイヤーを二つに折りの先に接着剤を付け頭の下に差し込み、それを胴に刺し付ける。
わたわたさん
わたわたさん
画像の様に2cmほど間をあけて刺し込んだ方がポーズを作りやすいです。 

 

首の部分を折りニードル綿(310)を刺し足して肉付けします。

④手・足・尻尾のパーツをつくる

ワイヤー(12cm)にニードル綿(310)をシート状に広げて巻きつけ刺し固めてから7㎝にカットしたメリノウール(1)を尻尾の先から植毛して尻尾を作ってください。
わたわたさん
わたわたさん
  ワイヤーにモールを巻きつけておくと接着剤が乾いてもスポッとワイヤーが抜けにくくなりますよ。
手足も尻尾の要領でワイヤー(手ー10cm・足ー8cm)を入れて形成し先にメリノウール(9)で肉球を作ってから1㎝にカットしたメリノウール(1)を植毛して余分な長さをカットしてください。
わたわたさん
わたわたさん
  足は足先から3cmくらいまで、手は床から5cmくらいのところまで植毛してくださいね。

後で胴に付けた時隠れてしまうかもしれませんが胴に付けたら特に手足の内側は植毛しにくくなりますよ。

 

パフウール(ライトマスタード)で手・足に指の間の線を書いてください。

⑤足を胴に付ける

わたわたさん
わたわたさん
  私は、お座りポーズの場合は足から作っていきます。

手を付ける時バランスが取れるように調整しています。

胴にキリで穴をあけワイヤーの先に接着剤を付け足を画像の様に差し込みます。

 

足を刺しこんだらポーズを決め太ももの部分にニードル綿(310)で肉付けしてください。

 

1㎝にカットしたメリノウール(1)を足の裏と内ももと足全体に植毛して足の裏の部分をカットしてください。
4cmにカットしたメリノウール(1)をお腹の下から手を付ける印の下の青のラインまで植毛してください。
わたわたさん
わたわたさん
この時太ももの外側は植毛しない方が後の作業がしやすいですよ。 

⑥手を胴につける

胴にキリで穴をあけワイヤーに接着剤を付け手を刺しこみます。

 

手・足を付けたらニードル綿で肉付けしながら画像ようにポーズを作ってください。
わたわたさん
わたわたさん
胴はこの時しっかり固く刺し固めてくださいね。

⑦全身に植毛する

 

6cmにカットしたメリノウール(1)を下から画像の様に植毛していってください。
わたわたさん
わたわたさん
  ここからは、ちょっと気の遠くなるような作業が続きますが頑張ってください。

 

後頭部も下から上に植毛してください。
わたわたさん
わたわたさん
  やっとここまで植毛できました。

頭の土台を真ん丸に固めに作っていたので植毛したら綺麗にしあがります。

柔らかかったり平べったかったりしていると横から見た時植毛しても潰れた頭になります。

後頭部に植毛する前に横から確認して、もし、潰れてると感じたら後頭部にニードル綿を足して刺し固め丸みを付けてから植毛してください。

 

首回りにも、たっぷりと植毛してください。

 

縫い針の先やキリの先で丁寧に毛の流れを整えてから余分な毛をカットしてトリミングしてあげてください。
わたわたさん
わたわたさん
  画像の様にトリミングする前と後では違いがわかりますよね。

あなた好みにトリミングしてあげてくださいね。

毛をとかす時はニードル針を使うと羊毛フェルトが絡まって折れてしまいますので、使用しないでください。

毛をカットする時はハサミの刃先を毛の流れる方向に寝かせて少しずつカットしていくと失敗がないです。

⑧尻尾を胴につける

尻尾を胴のお尻の所にキリで穴をあけワイヤーに接着剤を付けて刺し付けてください。

⑨完成

尻尾をクリンと巻き上げ毛並を整えたら完成です。
わたわたさん
わたわたさん
心を込めて作られた作品はいかがでしょうか。

他にもいろんな動物たちの作り方を紹介していきますので、作ってみたい動物など教えて頂けたら嬉しいです。

お気軽にコメントください。

最後まで読んでくださり本当にありがとうござい ました。

この作品の材料・制作手順・技法などは私独自のやり方ですので、必ずしも正解ではありません。